「わいわい通信」Vol.1(November 2002)

夜回り活動の感想


 僕が夜回り活動をはじめたきっかけは、友達がボランティア活動をしていて僕もやってみようと思ったことがきっかけです。学校の紹介で一番にこれだと思ったボランティア活動が夜回り活動だったのです。

 いざ初日、ホームレスの人と接したことが今までになかったのでやっぱり不安がありました。でもホームレスの人たちはやさしく僕の話にしっかり答えてくれましたし、僕も毛布がほしいとか言われたら期待にこたえようと思って必死で走って取りに行きました。
 話を聞いていると、僕が思っていたよりもずっとしっかりしていて、明るい表情をしていて、自分のプライドを持っていて、車の中を家にして住んでる人もいれば、自分でテントを張ってその中で生活している人もいました。
 頑張って下さいと言いたかったのですが逆に、僕が『頑張れよ。』と励まされました。そういう人もいれば、もうこの生活には疲れたから普通の生活がしたいと言っている人もいました。
 僕は話を聞いているだけで何もしてあげられなかった自分が悔しかったです。自分自 身がそういう生活を体験していないために、しんどいであろうとは思うことはできますが、きっと想像を絶するしんどさなんだろうと思います。


 また、公園にあるベンチにしても椅子の真ん中に手すりのついているベンチを最近良く見かけますが、僕はなぜそうなったのかを今まで別に気にすることもありませんでした。
 夜回りの先輩に教えてもらったところ、ホームレスの人々がそのベンチで寝ないように国が対処したということを聞きました。
 確かにそこで寝ていたら近所の子供たちも恐がるでしょう。しかしそれはやりすぎなのではないかと腹ただしく思いました。
 僕もまだまだ未熟ですが、親切にして喜んでくれる姿が印象的だったのでこれから先もずっと頑張りたいと思います。

(2002年11月・裕)


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