神戸YWCA地域活動部



わいわい通信 vol8. Top >> グループからの声 声 声

ちいきにひろがれ ふくしのわ


神戸YWCA 地域活動委員会ニュースレター Vol.8   2006.2発行

P8-9
グループからの  声

つまずいちゃった・・・でもね!


★ちゃいやあらんど★

最近仕事の関係で今までのように毎回活動に参加できなくなっている。毎週当たり前のように会っていたメンバーの顔が見られないのが何より寂しい。子どもだって2週間会わないと私の事を忘れていたりする。

時間の合うときに行って「最近どうですか?」と尋ねると「やっぱりみんなが揃わないと“ちゃい”って感じがしないね。」久しぶりに会った子どもからは「元気になった!」

会いたかった人たちにそう言われて私が元気になったし、明日も仕事頑張ろうって思った。

単純な私。


★わいわいランチ★

某月某日 今日はわいわいランチに出務の日だ。分室に着いて早速申し送りを見る。いつものとおりの数である。盛付が終わり配達に出発する。途中で一つ余るのに気づき、本館で売り捌いた。分室に帰る途中でケータイが鳴る。分室から「
Aさん宅はまだか?今日は配達する日だよ。」と催促の電話だった。本館へ戻り、食事を引き取りAさん宅へ急ぐ。Aさんのヘルパーさんから「いつもこんな時間ですか?」と聞かれた。事情を説明し了解を得、分室に帰り着いた。ドット.オチコム.

Aさんが入院したのでしばらく配食を休止していたが、再開したことを失念して今日も休みだと思い込んでいたのである。電話を受けた分室の方のフォローのおかげで、事なきを得たのであった。謝々。


そらとぶうさぎ

この春ボランティアが進学や就職で旅立ち、嬉しいことではあるけど、さみしさとボランティア不足の波にもまれた一年でした。成長する子どもと母のニーズも日々変わります。どんな風にしたら、母、子ども、ボランティアが楽しく続けていけるのかなぁ。不安が募りました。ただそれを口に出して良いのかなぁ、と皆に話せずに日々が過ぎていました。ある活動日、ボランティアがどう考えても少なく、勇気を持った適切な決断として活動中止になりました。その時にリーダーがボランティアに心の内を話してくれたことで、ボランティア同士のミーティングをしっかり持つことの大切さを実感し、前に進むために立ち止まって軌道修正することの意味を感じました。


★弓の木歌の集い★

弓の木住宅の歌の集いに参加していらっしゃる方達や、
YWCAの私たちは共に対象の終わりから昭和一桁生まれで、戦前戦中戦後を体験し生き抜いてきた世代に属しています。つまづくどころか日本がひっくり帰った時代を生きてきた。いわば同志のようなものです。引揚げ、動員、疎開それぞれが異なった経験をして来ましたが、同じ様にあの暗い時代を飢えをと寒さを忍じながら通ってきました。…でもね!歌を通して話題に上がる当時の世相に説明無しに共感できるのは、あの共通の体験あってこそです。そして今日、痛ましい事件が後を絶たず、決して明るい世の中とはいえないまでも、この自由と豊かさを感謝出来るのもあの時代を経験したおかげです。

特に宗教、思想の自由が与えられている事は何にも変えがたい恩恵です。第一あの時代が続いていたら「…歌の集い」なんてあり得ないでしょうから!


★わいわい亭★

野外会食会を計画してやっと
4回目で実現することができました。お天気任せ、ままならないまま、1回目2回目とも準備万全が雨でがっかり。どうすることも出来ず….誰かが言ってはいけない事「二度あることは三度ある」と不吉な予感。てるてる坊主の効きめもなく3回目も雨!行き先の原田の森ギャラリーの方も「又雨ですね」と同情してくださいました。4回目、今日は行ける大丈夫!!

お弁当は利用者の方のリクエストでちらし弁当。ギャラリーのご好意でテーブル、椅子と自由に使わせてもらいお弁当を食べながら「美味しいね」と皆ニコニコ顔。食後は館内でゲームなどで盛り上がり楽しい一日を過ごすことが出来ました。初めての計画が皆様のご協力で何事もなく楽しく無事終わり、本当に良かったと思いました。


★夜回り準備会★

一昨年から参加者が増えている。うれしい。一時期は毎回新しい人が来てくれるようになったときもあったが、その中でつまずいたことがあった。野宿している人で、昔自分で組み立てて作ったという、軽量で素敵なデザインの自転車を持つ人がいた、私は新しい参加者を紹介しながら、自転車に関することをいつも話題にしていた。しばらくしたある日の訪問のとき、おじさんがふと「いつも自転車の話ばっかりやな」とつぶやいたのを耳にした。その言葉を聞いて、これまでの話の場をつくってきていたつもりが、実はおじさんのことを考えていなかったことに気づき、ショックを受けた。おじさんの一言は、人と人との出会いや対話について、当たり前のことだけれど大切なことを私に気づかせてくれた。それから、年齢や立場が多様な人同士のコミュニケーションについて多面的に考えられるようになった。おじさんはどこかに行ってしまい会えなくなったが、とても感謝している。


★わいわいデイルーム★

「忘却とは忘れ去ることなり、忘れ得ずして忘却を誓う心の哀しさよ」?とか。

かつてのメロドラマ「君の名は」の台詞にあったことを覚えている。加齢とともに物忘れがひどくなる。わいわいデイルームの高齢者も「なんでこんなに忘れるんやろ」と嘆かれる。参加費を支払うことは律儀に覚えて、座るとすぐくださる。しばらくすると、また財布を出して「会費」と言われる。そんな人が数人あって「そんなに何回ももらったらYは大もうけよ」と笑った。認知症の人でも、今すぐしたことを忘れるのだけど、完全に忘れきれない、不安が妄想となり苦しそう。いやなことはみんな忘れてしまいたいが、忘れ去れない老いの哀しさよ、、、でもそれが生きているってことかな。


子育て支援プロジェクト

子育て支援プロジェクト "子プロ”にとって様々な課題を抱えたこの1年でした。少数精鋭主義を誇っていたのにその大切なメンバーの引越し(涙)。子育て支援の意味するものの幅広さからくる路線決定の難しさ。特に後者は、対象が子どもなのか、母親なのか、または親子なのか、どれもに関連するが、いざプログラムを決めようとすると、なかなか決まらないつらさがありました。

そんな中で実行できたのが、NP(Nobody's Perfect 完全な親なんでいないんだから、リラックスして子育てしようよ。)子育て中のお母さんたちが様々なテーマで互いに自分の思いを語り合い、回数を重ねるにつれて、自分自身を大切に思う気持ちに気付いてリラックスしていく様子が感じ取れました。
 講座の間、託児室で待っていた子どもたちと穏やかな表情で帰っていくお母さんたち。やってよかった・・・満足感でしみじみ。