731日(土) 14:00〜16:00
神戸市立青少年会館(神戸市中央区)サークル5

「ホームレス」をめぐる現状と施策

―震災地・神戸からの発信―
青木 茂幸(神戸の冬を支える会 事務局長)

震災直後の「人が助け合う」といった空気は、その後の復興施策の中で人がバラバラにされ、その輝きはほんの一瞬のことのようにも思えます。すべてが「過去のこと」として、日本全国はもとよりこの神戸でも忘れ去られていくことに歯がゆい思いをし、神戸に移り住むことにしました。「神戸の冬を支える会」は野宿者をめぐる課題を中心に活動を行ってきていますが、3年ほど前からは、意識的に「都市貧困問題」として捉えるようになってきています。神戸から全国に、震災後の支援施策の中から普遍化できるような支援策について提案していく必要があります。


94日(土) 14:00〜16:00 
神戸市立青少年会館(研修室予定)

「ホームレス」の人々の人権と自立の支援

―支援活動の経験と憲法学の観点から―
笹沼 弘志(静岡大学助教授)

 ホームレスの人々の人権保障と自立支援のあり方を、野宿者支援活動の経験と憲法学の観点からお話しします。人権の根底にあるのはわたしのことはわたしが決めるという自己決定の理念です。そして自立とは様々な援助を受けながら、自己決定により、自分の幸福を自分で見つけ実現していくことです。ホームレスの人々は、このような条件を剥奪された状態にあります。ですから自立支援とは、まずホームレスの人々が幸福になりたいという希望や夢を持てる環境を創り出すことです。それはどうすれば可能か、ともに考えていきましょう。

                                     4回連続講演
「ホームレスをめぐるつの

以前に比べて、新聞などに「ホームレス」という言葉が出てくる回数が多くなった。

なんだか他人ごとのように考えがちだけど、実は他人ごとではない!
現在、リストラ・フリーターなど雇用状況も不安定だし、
福祉は今どんどん削減されつつあるし、多くの人が仕事、
そして住まいを失ってしまいかねない状況にあるのが事実。
だけど、そのことは意識されず、野宿者に対する追いたてや、襲撃が起こっている。
野宿者をめぐる諸問題を、いろんな角度から私たちと一緒に考えてみませんか?
     

                         主催:神戸YWCA夜回り準備会 各回参加500円

102日(土) 14:00〜16:00

神戸市立青少年会館(研修室予定)

「現場」において見えてきたもの

―五感で感じた野宿当事者の思い―
中桐 康介
(長居公園仲間の会)

およそ20人が暮らす長居公園のテント村は、行政の野宿者対策の矛盾を暴き問題を投げかける存在です。シェルター開設による野宿者の排除、サッカーW杯に伴う追い出し、襲撃事件、仲間の死などさまざまなできごとの中から、またアルミ缶拾いや共同での炊事など日常の生活の中から、私が五感で感じた野宿当事者の思いを運動の中に活かし、いろいろなところで伝えていきたいと考えています。

116日(土) 14:00〜16:00

神戸市立青少年会館(研修室予定)

「ホームレス」と若者

―「居場所(ホーム)」を求めて―
北村 年子
(ルポライター、自己尊重トレーニング・トレーナー)

 子どもたちと野宿の人たち。誤解を恐れずにいえば、両者は「仲間」だ。この社会のゆがみが最も凝縮され反映される場所で、子どもたちも「ホームレス」も、同じ時代の生き苦しさを生きている。安心して生きていける「居場所」を持てないまま、両者が「襲撃」の加害者となり被害者となって分断されてしまう状況を、どうすれば変えていけるのか。暴力の連鎖に変わる、新しい希望の連鎖を生み出していくために、今、私たちに何ができるのか。両者が人と人して出会い、真に「仲間」としてつながりあえるための道筋をともに考えあい創りだしていきたい。



終了しました

たくさんの御参加
ありがとうございました